就活での動画利用はフェーズと利用ボリュームに注意
リーディングマークは、動画就活「recme(レクミー)」をリリースしている。
recmeとは?
学生は、企業の提示する“テーマ”に従って、30秒から90秒程度で自己PR動画を撮影・投稿し、企業側は、学生が投稿した自己PR動画を閲覧して選考を実施する。これにより、面接実施前に応募学生の雰囲気や能力を見極め、適切な学生のみを面接に誘致することが可能になり、採用工数を削減することができるとしている。
また、動画やテキストメッセージを活用し、自社を学生に売り込むといった企業側のアプローチも可能。短期間で、新入社員と就職先のより精度の高いマッチングを実現するという。(引用元)
就活の動画利用は様々な種類がある
recme以外にも、ビューポイントウェア社でも学生のムービーレジュメという呼び方で動画を活用していますし、企業側の説明会もリクナビなどの求人メディアでwebセミナーを実施しています。
また、面接をskypeで実施する企業も増えていますし、動画就活ナビという動画で就活をする専門業者も出てきています。
※skype面接をする際の注意事項はskype社のブログが役立ちます。
youtubeに「新卒採用」と検索すると沢山の会社紹介ムービーも出てきます。
2015年テックファーム新卒採用「Web会社説明会」 - YouTube
コンセプトムービーだったら
株式会社ジャパネットたかた 2014年度新卒採用企業紹介VTR - YouTube
動画は効率的/効果的なのか?
動画の活用には大きく3つのフェーズで活用されているという事が纏められます。
<1>認知・・・リクナビwebセミナーなど
<3>選考・・・recmeやムービーレジュメなど
上記3つフェーズで、動画利用が効率的なのか?効果的なのか?という事を考えてみたいと思います。
<効率的なのか>
まずは、認知・説明フェーズでは効率的である事は間違い有りません。特に遠方から時間と費用をかけて説明会に参加している学生からすると、webセミナーは本当にありがたい存在かなと思います。
また、選考での動画利用も、今まで履歴書やエントリーシートではわからなかった事がわかるという点でも良いと思います。
ただ、動画を見るという事は、意外と時間がかかる事は注意したいです。一人1分の動画(タイムラグを考えて一人2分かかるとします。)を100人分見るだけで、3時間以上かかります。
文字と写真であれば早読みができますから、多くの学生を見るという観点では、効率性が少し薄まる気がします。
※動画によって、雰囲気が分るので採用精度が上がるんです!という意見もありそうですが、「雰囲気を見る=採用精度が上がる」というのは安易な考えだと思います。むしろ話すのが上手くない技術者などは文字に起こした方が優秀さが分る場合もあると思います。
<効果的なのか>
認知・説明フェーズでは、説明会に足を運ぶほどでは無いけど、ちょっとだけ気になるという学生には効果的かなと思います。
その場合は5分程度のショートムービーで分り易く伝えられるとより良いかなと思います。
ソニーもショートムービーを出しています。
新卒採用 会社紹介ムービー 「ソニー株式会社」 - YouTube
選考ではどうでしょうか?
やはり最も効果的な事は、直接会う事だと思いますので、動画に頼りすぎる選考はあんまりよろしくないかなと思います。
こんな場合は動画導入をオススメ
・会社説明会の人事の交通費や会場費がかかりすぎている。→webセミナー
・プレエントリーから本エントリーの割合を増やしたい→ショートムービー
・遠方の学生と多く接触したい→skype面接
・雰囲気がとても大切な業種(アパレルとか)→recmeとかムービーレジュメ
どうでしょうか?
動画はポイントを絞って、効率化を目指して利用するのが良いと思います。
採用は最後は"人"ですから、使うフェーズとボリュームに注意したいですね。