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スカウト型新卒採用のジレンマ

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スカウト型を押している求人サイトは結構ありますよね。

例えば、リクナビネクストやマイナビ転職の様な中途採用向けの求人サイト。

 

新卒採用ではマイナビやJOBRASSが有名でしょうか?

マイナビは学生の自己PRを参考に企業がメッセージを送信するものです。

JOBRASSは学生の履歴書の様なもの(写真もあればPR箇所もある)が見れて企業がメッセージを送信するものです。

 

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それ以外にも、現在の採用効率化(求める人材だけ会いたい)というニーズから、スカウト採用に特化したした企業が増えてきています。

 

 スカウトが出来るの新卒求人会社

OfferBox

動画や画像などを駆使して自己PRをする事が可能。

一つのPRが複数の会社に使えます。リクナビで言う、OPEN ESみたいなものでしょうか

 

Iroots

履歴書を企業が見て、スカウトメールが届くというもの。

 

就活カレッジ

匿名の履歴書をみて企業からスカウトメールが届くというもの。

 

など、スカウト型を押している企業が多く増えてきています。

 他にも結構あるみたいです。

 

 スカウト型採用2つのジレンマ

ある企業からスカウトメールを送る意味が無くなってきていると聞きました。

そこには2つのジレンマがあると思います。

 

①スカウト配信量と質のジレンマ

1つ目は「スカウトを沢山配信してほしい」「高い質のスカウトメールを配信して欲しい」という採用支援会社のジレンマです。

 

スカウト型を押している採用支援会社は、学生のスカウトメール登録促進の為に「本当に企業からスカウトメールが来る」という実感と期待感を持ってもらわなければなりません。

「このサイトでスカウトを登録すれば、就活が上手く行く」という噂が広がる様にしたい所です。

 

なので、採用支援会社は「スカウトメールが手間が"掛かりすぎない"程度に配信できる設定」にする必要があります。また、企業にも分かりやすい効果を出してもらう為に出来るだけ多くのスカウトメールを配信してもらいます。

 

結果的に「不人気企業を中心にコピペ文章を大量に送るので、学生からの信頼低下している。」という事になっています。

 

 

 

 

学生もスカウトメールが迷惑メールの様に来る事に気づいている様です。

また、業界が「不動産」「福祉」など不人気業界と言われる所から大量に来る事に不信感を抱いています。

不人気業界は、まず応募してくれる学生を集める事が高いハードルとなっていますので、分からないでも無いですが、結果的に厳しい

結果的に、スカウトメールが通常のDMと同じ様な形になってしまい、学生が見なくなってしまうという状況になっています。

 

②学生のスカウト登録方法の変更

2つ目は「学生登録数の増加」「学生登録プロフィールの充実」です。

 

登録数を増やそうと思うと、簡易的なプロフィールでも登録出来る様にしなければいけないですが、結果的に知りたい事が知れないプロフィールに価値はありません。

JOBRASSは昨年CMで知名度を高めましたが、今年は学生登録量を増やす為に、登録ハードルを低くしたとの事です。

1度登録してもらう事によって、今後充実してくれる可能性もありますから、当然の施策だと思いますが、企業から"登録内容の質が悪い"と言われてしまう可能性もありますね。

 

 

 スカウト型の未来

スカウト型は通常のエントリー促進をしている新卒採用市場から考えると、ミスマッチを無くし効率化促進をする突破口になるとも思います。

 

しかし、これはWinner-take-allだと思っています。

複数のスカウト型サイトが生き残るとは思っていなくて、早くスケールした企業が生き残る世界だと思います。

 

「学生のスカウト内容の充実」と「適切な企業のアプローチ」を両立させられた企業が生き残ると思います。

 

そして個人的に大本命はLinked inです。

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そろそろ、日本の新卒採用市場で目立ってきて欲しいという風に思います。