エン・ジャパンの新卒サイト終了にみる今後の新卒採用マーケット
「[en]学生の就職情報」終了へ “ソー活”普及などで「役割に区切り」 - ITmedia ニュース
びっくりした方も多いと思います。
掲載社数は700社程度ですし、結構1社あたりの掲載金額は安かったと思います。
なのにコンテンツは充実。恐らく取材もきっちりしている。
リクナビ、マイナビと2トップが君臨している所で勝ち目が無いと判断したのでしょうか?
エンジャパンにとっては転職サイトにも影響が出てくる事も痛いですよね。
就活の時にエンジャパンを知って、転職活動する時にも、エンジャパンを使うという道が無くなって行ってる訳ですから。
総合型サイト(リクナビ・マイナビ)が無くなる!?
結構twitterとか見てると、エンジャパンのサイト終了は、「リクナビやマイナビなどの総合メディアの終了」と見ている人もいる見たいですが、恐らく普通に2TOPは長く続くと思っています。
①中小企業が困るから。
中小企業にとっては、ソーシャルリクルーティングやオウンドメディアなどに労力掛けられない(コスト的にも)。
手っ取り早く、お金払って学生に来てもらう方が費用対効果は絶対良い。
②日本の就職率が下がるから。
リクナビ、マイナビが無くなると、学生が企業の探し方がわからなくなり、大手企業(知っている企業)に集中します。
そうすると、卒業間近まで就職先が決まらないという状況が起こると思います。
昔に比べて、利益率が高く成長し続けるジャンル(メディア)では無くなってきたと思いますが、金のなる木である事は間違い無いと思います。
ライバルが減れば、2社は少しずつ、金額を上げられるので、まだまだ続くのでは無いでしょうか?
今後の新卒マーケットはどうなる!?
今後のトレンドを考えてみたいと思います。
①ターゲット特化サイトの提携or協業
今後はターゲット特化のサイトが盛り上がる!という意見もあります。
私は上位校に特化していたり、ベンチャーに特化していたり、理系に特化しているサイトがありますが、ターゲットが限られているのでスケールはしにくいです。
ですが、高いお金を払ってでも採用したい層はリクナビ・マイナビも欲しい所です。
自社でジャンルを作るのはありなのですが、効率よくそこの市場を取って行く為に、提携とかありえそうです。
もしくは、ターゲット別サイト同士が協業するなどしても良いと思います。
リーディングマークとgoodfindとか。
②新卒紹介が加速
採用活動の後ろ倒しが大きく影響していると思いますが、中小企業が採用できなかったり、辞退されたり。学生もギリギリまで決まらなかったりという状況になる事が予想されます。
そうすると、成果報酬の新卒紹介が強くなると思います。
ここでジワジワ強くなっているのがネオキャリアらしい。
③新卒サイトの転職サイト化!?
新卒サイトは、1シーズン契約が殆どです。
実際は採用終わった企業がずっと掲載しているというのが現状です。
転職サイトの様に、1ヶ月とかずつ掲載期間を選べるという感じにしても良いのでは無いでしょうか?という考えもあります。
AWSみたいに従量課金生というか、短期間に効率よく安くやりませんか!?みたいな業者が出てきてもおかしくないなと。
という予想を立ててみました。
2016年卒のマーケットがとっても楽しみです。