本エントリー数(率)を高める「合格可能性」
<記事概要は・・・>
・学生が本エントリー(受験)してくれないのは「合格可能性」が低いと感じるから。
・「合格可能性」を高める事で、本エントリー数(質)を高める事ができる。
・「合格可能性」を図る一つの手法が、簡易テストである。
------------------------------------------------------------------------------
学生の平均受験企業数は14.1社。
ライフネット生命(2013年就職予定者に聞く、「就職活動」に関する調査 より)
このデータによると、
プレエントリー「38.4社」
会社説明会参加「17.5社」
本エントリー「14.1社」
という数字だそうです。
プレエントリーから会社説明会に参加する割合は約45%
そこからさらに、本エントリーするのは約80%
この数字から見える事は、いくつかあると思いますが、
今日は「本エントリー」の率(質)を上げる「合格可能性」について記載したいと思います。
某外資コンサルティング会社で、贅沢な悩みがありました。
「旧帝大とか早慶の学生は多く受験してくるんだけど、MARCHクラス以下はあんまり受けてくれないんだよね。」
フットワークが軽いMARCHクラスの受験数を増やしたいという事でした。
そこで私が伝えたのは、企業へのエントリーシート提出や説明会の前に、簡易テストを挟みませんか?という事です。
どういう事か。
自分が転職活動していると考えてみてください。
多くの方が憧れるgoogle。
例えば、自分がやりたい仕事で募集していて、もし入れるなら入りたいという人は多いと思います。
おそらく、これを読んでいるあなたは、サイトを見ても応募しません。なぜでしょうか?
自分はおそらく「合格しない。」と思うからだと考えています。
「英語ができないし…」「今までの経験では足りないスキルが多いし…」
「合格可能性」が低いので、わざわざ時間かけて履歴書を出しません。
例えばですが、「採用担当経験者1000人募集!」「新卒採用に3年以上携わった人募集!」
こんなキャッチコピーで募集していたらどうでしょうか?
(ちょっと疑いますが…)あのgoogleに、自分は受かるんじゃないか?と思いませんか?頑張って履歴書出したいと思いませんか?
これを新卒採用にも当てはめてみてください。
学生のプレエントリーは「興味」があればしてくれますが、
学生の本エントリーは多くの場合「合格可能性」がなければしてくれません。
そこで、企業の合格可能性を少しでも示す、簡易テストを導入しよう。という訳です。
テストといっても、30分とか1時間かけて実施するような、学力を問うものではありません。
あくまで企業の最低限求める能力と、マッチング度を図るものです。
先ほどの某外資系コンサルティング会社のテスト内容は、
「学問に真剣に取り組んだ経験がある(大学受験をしているとか)事」「チームで何か成し遂げた事」この2つを聞くための簡単なテスト(アンケートと言うべきかもしれません)を実施しました。
受験時間は5分です。
受験前に、いくつか気をつけるべきポイントがあるのですが、この企業はMARCHクラスの本エントリーが14%増えました。
自分でもこの会社に受かるのでは?と思ってもらえた事が良かったと思います。
あまり詳しい事は書けないのですが、一定の成果は出たと言えるでしょう。
事例はコンサルティング会社でしたが、不人気企業とかでも実施は可能です。
エンジニア募集の企業なんかは、この手法はもの凄く良いと思います。
学生にも無駄な説明会や履歴書の提出を減らす事ができるので、とても親切だと思います。
簡易テストはあくまで、ひとつの手法ですが、是非導入してみてはいかがでしょうか?