リクナビ2015『OpenES』のメリットと落とし穴
リクナビ2015で「OpenES」という機能がリリースされています。
学生の登録もドンドン始まっている様で、良い企画に育ちそうな感じがしますね。
どんな企画?
簡単にいってしまうと「使い回しが出来るwebエントリーシート」です。
1回web上(リクナビ上)で作成すれば、そのエントリーシートが使い回しができるのです。
使い回しができるので、写真のコストも削減されますし、手書きで書くという手間も削減されます。郵送も必要無くなります。
また、企業はオリジナルの質問も設定できますから、志望動機は自社用に聞く事もできます。
これによって、学生からの募集を増やしたい(けどターゲット学生のみ)という企業は、とてもメリットがある企画になったと思います。
今までの学生エントリーデータだけでは見れなかった、「写真」「男女」「自己PR」が見れる様になる訳です。
詳しくはこちらから
今までもwebESってあったのでは?
今までも各企業でwebESを導入している企業はいましたが、各社ごとに毎回入力しなければいけなかったし、独自(すぎる)質問を投げかけていました。
手書きよりも楽ですが、結果的にESを書く時間がかかってしまい、学生には手間だったのです。
また、今回は"リクルートが"始めている事に意味があるのです。
今まで自分でPCを駆使してESを作成・提出をすると企業の印象は「ちょっと楽したな」という事になります。
そこでリクルートが「もっと簡単にしようよ!企業さんそこは大目に見てやって」と言う事で、webESを提出する事が普通になりました。
実はこれを先駆けてやっていた企業がある。
カヤックさんの節就宣言 | 面白法人カヤックです。
カヤックさんの場合は、さらに進んでいて他社の志望動機でも良い!という事です。
実際には、エントリーシートの志望動機なんて見ている企業は少ないし、少なくともES段階でそこを理由に落としている企業は、どうしようもない採用をしている所なので、無視してOKです。
最も、他社の志望動機を聞く事でキャリア感を聞く事ができますから、とても良いと思います。
落とし穴もある?
なんだかメリットだらけの企画に見えますが、落とし穴もありそうです。
・エントリーシートの提出ハードルが下がるから、判断するのに時間がかかる
→だったら、エントリーシートのハードル上げればOKですが、導入初年度でどれ位提出があるかを読めないのがちょっと難点。
・「紹介文」(画像の⑧の部分)というのがサンプルを見る限り入っていますが、これはフォーマットに入れない方が良かったのでは?と思いました。学生からすると結構面倒だなと。
→企業さんは、技術系募集でもこの部分の提出は要検討かなと思います。
・導入企業の数は気になる。(リクルートだからなんとか増やすはずだけど)
総評
やっぱりデメリットも少ないし、企業努力次第で改善できそうなので、とても良いと思います。
ただ、母集団を増やしましょうっていう仕組みは変わっていないので、結果的に内定は優秀な学生に集中してしまいます。
そうすると辞退が増えてきて、企業からすると新卒紹介が良いのでは?という話に段々なってきそうです。
次の改革があるとしたら、「リクナビ(サイト)を辞めて、全て新卒紹介にします!」っていう事です。それ位の変化、期待してます。