ポータルサイトとして秀逸な「弁護士ドットコム」
専門家がより身近になる社会へ--弁護士ドットコム元榮社長に聞く - CNET Japan
何か弁護士が必要な立場では無いんですが。。ふと昨日からポータルサイトを見ていました。ユーザーにとって魅力的なサイトは無いかなという視点で。
そこで色々見ていたんですが、「弁護士ドットコム」って良いサイトだなと思いました。
弁護士ドットコムとは?
上記記事の引用ですが、「弁護士ドットコム」とは
弁護士ドットコムは、無料で弁護士相談や検索ができる法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」を運営する企業。現在6400人の弁護士を抱えており、国内弁護士の約5人に1人が登録しているという。弁護士に無料相談できる法律特化型の掲示板「みんなの法律相談」や、地域や得意分野に絞り込んで弁護士を検索できる「弁護士プロフィール検索」などの機能を提供。すでに月間訪問者数は440万人を越え、累計相談件数も32万件を超えるという。
そもそも、チョイスしているマーケットも良いですし。というか、まだ手つかずのジャンルがあったんですね。
「弁護士」で検索しても「○○弁護士会」(○○には地名:群馬、大阪、などが入る)という (多分、日本弁護士連合会の事)地域別のサイトがあって、全国を網羅しているポータルサイトはありません。弁護士を探す際には地域ってとても大切でしょうから、そもそもニーズが無かったと思われていたのかもしれません。
主なサービス3つ
弁護士ドットコムの主なサービスは3つかと思います。
①弁護士検索
②弁護士ドットコムトピックス
③みんなの法律相談所
ですね。
弁護士検索
ポータルサイトの1番大切な所です。
TOPページで「地域」×「分野」で検索できる様になっています。
検索すると、弁護士の一覧が出てきます。
地域は恐らく事務所が検索結果に引っかかっています。
分野は弁護士の「得意分野」に引っかかっています。
この検索一覧がとっても良いなと思います。
何が得意なのか?何が特徴的なのか?という所が分かり易く表記されています。
求人サイトで言えば、業種や職種が目立つ様に表記されています。それも大切だとは思いますが、どんな企業特徴があるのか?という所をコレくらい分かり易く表記させるべきだと思います。
恐らくのこ検索順位でもマネタイズをしているのでは無いでしょうか?
ここでは、みんなの法律相談での回答量などは評価されていない気がします。
弁護士ドットコムトピックス
これは弁護士ドットコムトピックスというニュースメディアを運営していると理解してOKだと思います。
Yahoo!ニュースやlivedoorニュースにも配信されていますし、内容も非常に興味をそそるものばかりです。
ヤフトピ砲がガンガン飛んでくる!最強オウンドメディア「弁護士ドットコム」に聞くトピックス運営方法とは? | somewrite (サムライト)
こちらによると、弁護士ドットコムトピックス単体で月間訪問者数は200万人、PVは300万を超えることもある。弁護士ドットコム全体では月間訪問者数440万人、PVは1,100万に上る月もある。
凄いですね。サイトの訪問者の70%近くを弁護士ドットコムトピックスで稼いでる分けです。当然ここから、有料会員になるとか、実際に弁護士検索をするかというと5%位なのかなと予想しますが、それでも「弁護士ドットコム」という名前が売れるので良いですよね。何よりSEO対策にもなりますし。
みんなの法律相談所
ここはQ&Aサービスです。
無料でできる事は
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みんなの法律相談(相談投稿/ユーザー自身による質問に対する回答の閲覧)
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みんなのおしゃべり広場(相談投稿/ユーザー自身による質問に対する回答の閲覧)
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弁護士検索
- 有料でできる事は
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みんなの法律相談(他のユーザーが投稿した質問に対する回答の閲覧)
-
みんなのおしゃべり広場(他のユーザーが投稿した質問に対する回答の閲覧)
だそうです。
ここで弁護士が回答量を増やすとランキングに反映されて、さらに口コミも増えますから、弁護士への問い合わせも増えます。
質問した方も回答がくれば、役に立ちます。
そうすれば「弁護士ドットコム」としては、サイトが活性化していき、魅力的になっていくので、win-win-winの関係になるわけです。
マネタイズと今後
現在のプレミアムサービスはこちら→「弁護士ドットコム-プレミアムサービスとは」
継続的に月額を払うっていうジャンルじゃないので、ストック型としては不安な所はありますが、1050円というプライシングは良いと思います。
今後は、弁護士の管理システムとデータベース事業の様です。
具体的には、弁護士の案件管理システムとデータベース事業を展開していく予定。ERPのような管理システムがない弁護士業界において、進捗管理などの案件管理システムを導入することでより円滑に作業できる環境を構築していきたいという。データベース事業は、すでに弁護士ドットコムに登録している弁護士の案件情報を、個人情報を秘匿した状態ですべての弁護士がアクセスできるデータベースにする。これにより、実務情報や弁護士同士のコミュニケーションを促進していきたい考えだ。
展開としては良いと思っています。
まずは弁護士からの認知は獲得しているはずですから、顧客基盤はOKですよね。
あとはプロモーションと機能次第かと思います。
こんなに良いポータルサイトに出会えたのは久しぶりでした。